邦画作品

安二郎 生誕120年
The 120th anniversary of Yasujiro OZU's birth

諏訪湖畔で撮影された切なくも美しい映画

「百花」

諏訪圏で撮影。 諏訪圏フィルムコミッション 協力作品

~作品紹介~

認知症を発症した百合子の記憶が失われていくスピードは徐々に加速し、泉の妻・香織の名前さえも分からなくなってしまう。それでも泉は、これまでの親子の時間を取り戻すかのように献身的に母を支え続けた……

・・・母、百合子は「半分の花火が見たい・・・」と繰り返しつぶやくようになる。

「半分の花火」とはなにか?ふたりが「半分の花火」を目にして、その「鍵」が解けたとき、息子は母の本当の愛を知ることとなる──

監督・原作:川村元気 脚本:平瀬謙太朗、川村元気
製作:2022年 配給:東宝 時間:104分


「ある男」

愛したはずの夫は、まったくの別人でした─── それでも、また愛せるのか。

第46回日本アカデミー賞 最優秀作品賞/最優秀監督賞:石川慶/最優秀脚本賞:向井康介/最優秀主演男優賞:妻夫木聡/最優秀助演男優賞:窪田正孝/最優秀助演女優賞:安藤サクラ/最優秀録音賞:小川武/最優秀編集賞:石川慶

~作品紹介~

弁護士の城戸は、依頼者・里枝から、亡くなった夫・大祐の身元調査をして欲しいという相談を受ける。大祐は不慮の事故で帰らぬ人となった。ところが、長年疎遠になっていた大祐の兄が、遺影に写っているのは大祐ではないと話したことから、愛したはずの夫が全くの別人だったことが判明したのだ。

監督:石川慶 原作:平野啓一郎 脚本:向井康介
製作:2022年 配給:松竹 時間:121分


「ラーゲリより愛を込めて」

11年に及ぶ愛の実話

~作品紹介~

二宮和也(嵐)主演。第2次世界大戦後の1945年。シベリアの強制収容所に抑留された実在の日本人捕虜・山本幡男の伝記ドラマ。

零下40度にもなる過酷な環境の中、わずかな食糧のみで重い労働を強いられていたが、山本の仲間思いの行動と力強い信念は、多くの捕虜たちの心に希望の火を灯していく。

監督:瀬々敬久 原作:辺見じゅん 脚本:林民夫
製作:2022年 配給:東宝 時間:133分


「咲む emu」

2017年に70周年を迎えた全日本ろうあ連盟が、「きこえ」に関係なく様々な人々が共生していく社会を目指し制作した作品。

~作品紹介~

看護師試験に合格したろうの女性の瑞月(みづき)は、就職活動で苦戦。そんな折、ある村の診療所で雇われる話が舞い込み、意気揚々と村にやってきた瑞月。しかし、採用を見送られることになり、落ち込む瑞月に役場からの仕事の紹介が…。村に住みながら懸命に取り組む瑞月だったが、様々な壁が瑞月を阻んでいく。
全日本ろうあ連盟創立70周年記念映画。

監督:早瀬憲太郎 製作総指揮:石野富志三郎
製作プロダクション:株式会社ターゲット 2018年 時間:115分


「ぼけますから、よろしくお願いします。
~おかえり お母さん~」

2018年に動員20万人を超える大ヒット。日本中を深い感動で包んだあの物語には続きがあった!

~作品紹介~

信友直子監督が丹念に記録した2018年公開のドキュメンタリー「ぼけますから、よろしくお願いします。」の続編。2018年、母の認知症はさらに進行し、ついに脳伷塞を発症してしまう。入院した母に面会するため、父は毎日1時間かけて病院へ通い、いつか母が帰ってくる時のためにと筋トレを始める。

監督:信友直子 プロデューサー : 濱潤 大島新 堀治樹
製作:2022年 配給:アンプラグド 時間:101分


「目の見えない白鳥さん、アートを見にいく」

ノンフィクション書籍「目の見えない白鳥さんとアートを見にいく」を原案に、全盲の美術鑑賞者・白鳥建二さんと友人たちのアート作品をめぐる旅と日常を追ったドキュメンタリー。

~作品紹介~

恋人とのデートがきっかけで初めて美術館を訪れた全盲の白鳥建二さん。その日「全盲でもアートを見ることはできるのかもしれない」と感じた。それからあちこちの美術館を訪れ、いつの間にか「自由な会話を使ったアート鑑賞」という独自の鑑賞法を編み出した。本作は、そんな「全盲の美術鑑賞者」、友人たち、美術館で働く人々、新たに白鳥さんと出会った人々が紡ぎ出す豊かで自由な会話を追ったドキュメンタリーである。 水戸から東京、新潟、そして福島へ。アート作品をめぐりながら、白鳥さんは旅をする。カメラは、その旅路や見えない日常を追いかける。いつしか、一緒に見る人たち、そして白鳥さん自身も何かが少しずつ変わっていって…。

2022年/上映時間 107分
監督 三好大輔 川内有緒
出演 白鳥建二、佐藤麻衣子、森山純子ほか


第62回日本映画監督協会 新人賞受賞対象作品

「さがす」

父は、なぜ消えたのか?
見つけたくないものまで見えてくる。異才、片山慎三が放つ唯一無二の衝撃作。

~作品紹介~

大阪の下町に暮らす原田智と中学生の娘・楓。「指名手配中の連続殺人犯見たんや。捕まえたら300万もらえるで」と言う智の言葉を、楓はいつもの冗談だと聞き流していた。

しかし、その翌朝、智が忽然と姿を消す。

監督・脚本:片山慎三
製作:2022年/123分/PG12/配給:アスミック・エース


「わたしの幸せな結婚」

望んでしまった 少しでも長く この人と居たいと

~作品紹介~

明治・大正期を思わせる架空の時代。斎森美世は実母を早くに亡くし、継母と義妹に虐げられながら暮らしていた。ある日、彼女は名家の当主である久堂清霞のもとへ嫁入りを命じられる。類まれな美貌を持つ清霞は冷酷で無慈悲な性格で知られ、これまでにも多くの婚約者候補が逃げ出したと噂されていた…。顎木あくみによる大ヒット和風ファンタジー小説

監督: 塚原あゆ子 原作:顎木あくみ 脚本:菅野友恵
製作: 2023年 配給:東宝 時間:115分


【今年の映画祭】
├ 小津安二郎監督作品
├ 音語り「秋刀魚の味」
├ サイレント映画
├ 小津がシンガポールで出会った西部劇
├ 邦画作品
├ 当映画祭から羽ばたいた監督作品
├ 洋画作品
└ アニメ作品

スケジュール