小津安二郎監督作品

2023年9月23日(土)~10月1日(日)

安二郎 生誕120年
The 120th anniversary of Yasujiro OZU's birth.

蓼科から生まれた小津作品

「小早川家の秋」

宝塚映画創立十周年記念作品で、昭和36年度芸術祭参加作品

秋子は小早川家の長男に嫁いだが、一人の男の子を残して夫に死なれてからは御堂筋の画廊に勤めている。
代々、造り酒屋で手広い商売をしてきた小早川家も、万兵衛が六十五になり今は娘の文子のつれあい久夫に仕事が渡り、万兵衛は末娘の紀子と秋子をかたづけるのに頭をつかっていた。

監督:小津安二郎 脚本:野田高梧、小津安二郎
製作:1961年 配給:東宝 時間:103分


「秋日和」

里見とんの原作を、野田高梧と小津安二郎が脚色した母娘の愛情を描く物語

亡友三輪の七回忌、秋子は相変らず美しく、娘のアヤ子も美しく育ちすでに婚期を迎えていた。
旧友たち、間官、田口、平山はアヤ子にいいお婿さんを探そうと、ついお節介心を起したが、アヤ子がまだ結婚する気がないというので、話は立ち消えた。

※上映前、ステージトーク : 兼松煕太郎監督「小津を語る」

 ※上映後、ステージトーク : 俳優 岡田茉莉子さん(俳優)× 舩橋淳さん(監督)

監督:小津安二郎 脚本:野田高梧、小津安二郎
製作:1960年 配給:松竹 時間:128分


「秋刀魚の味」

名匠・小津安二郎の遺作となった作品

妻に先立たれた初老男性と結婚適齢期を迎えた娘の心情を、ユーモラスかつ細やかに描き出す。
サラリーマンの平山周平は妻に先立たれ、長女・路子に家事の一切を任せて暮らしている。友人に路子の縁談を持ちかけられても、結婚はまだ早いと聞き流してしまう。

監督:小津安二郎 脚本:野田高梧、小津安二郎
製作:1962年 配給:松竹 時間:113分


小津が遺した日本映画きっての名作「紀子三部作」

「晩春」

広津和郎の小説「父と娘」を原作に父娘の絆を描いた名作ホームドラマ

大学教授の周吉は早くに妻に先立たれ、娘の紀子と2人きりで鎌倉に住んでいる。
いまだに独身の紀子を心配する周吉だったが、周吉の妹まさが縁談を勧めても紀子は頑なに受け入れようとしない。周吉はそんな紀子に、自分も再婚を考えていると告げる。

監督:小津安二郎 製作:山本武
製作:1949年 配給:松竹 時間:108分


「麥秋」

北鎌倉を舞台に、婚期を逃しかけている娘を心配する兄夫婦や両親の物語

間宮周吉は北鎌倉に住む老植物学者である。
息子康一は医者で東京の某病院に通勤、娘紀子は丸ノ内の貿易会社の専務佐竹宗太郎の秘書である。
佐竹の行きつけの築地の料亭「田むら」の娘アヤは紀子と学校時代からの親友で二人共未婚であるが、安田高子と高梨マリの級友二人はすでに結婚していて、四人が顔を合せると、未婚組と既婚組とに対立する。

監督:小津安二郎 脚本:野田高梧、小津安二郎
製作:1951年 配給:松竹 時間:124分


「東京物語」

名匠・小津安二郎の戦後日本における家族関係の変化を描いた不朽の名作

尾道で暮らす老夫婦・周吉ととみは、東京で暮らす子どもたちを訪ねるため久々に上京する。
しかし医者の長男・幸一も美容院を営む長女・志げもそれぞれの生活に忙しく、両親を構ってばかりいられない。唯一、戦死した次男の妻・紀子だけが彼らに優しい心遣いを見せるのだった。

監督:小津安二郎 脚本:野田高梧、小津安二郎
製作:1953年 配給:松竹 時間:135分


【今年の映画祭】
├ 小津安二郎監督作品
├ 音語り「秋刀魚の味」
├ サイレント映画
├ 小津がシンガポールで出会った西部劇
├ 邦画作品
├ 当映画祭から羽ばたいた監督作品
├ 洋画作品
└ アニメ作品

スケジュール