第28回 小津安二郎記念・蓼科高原映画祭
The 28th Ozu Yasujirō Memorial Tateshina Highland Film Festival <Fall 2025>
2006年モントリオール世界映画祭 グランプリ、国際批評家連盟賞、エキュメニック賞受賞作品
「長い散歩」
上映後、奥田瑛二監督のステージトークを予定しています。
「長い散歩」は奥田瑛二監督ならではの繊細な演出で、深い人間愛が溢れる作品です。
虐待を受けている少女と彼女を暴力から救い出した孤独な老人の旅には、ハッピーエンドのゴールはあり得ないけれど、2人が交流を深めていく姿は次第に心の中を大きな感動で満たしてゆきます。
奥田監督が強く希望された緒形拳さんの演技も圧巻!!
少女に追いつけず自己流で体を鍛えるシーンの緒形拳さんがかわいくて必見!そんなことを思っているうちに安田に肩入れしているのは、奥田監督の作戦にすっかり乗せられているのかも知れません。
美しい映像と奥深いストーリーが絶妙に溶け合い、観たあとの余韻がしばらく抜けません。どうか・・・穏やかに暮らせていますように。

監督・原案 奥田瑛二/キャスト 緒形拳、高岡早紀、杉浦花菜、松田翔太
製作:2006年 配給:キネティック 時間:136分
第48回日本アカデミー賞 最優秀作品賞,最優秀編集賞 受賞作品

※安田淳一監督によるティーチインを予定しています。
こういう時代劇が観たかった!「読後感」ならぬ「観後感」がとても心地良い作品です。
安田淳一監督がインディーズの限界をぶった斬る!

「侍タイムスリッパー」
安田淳一監督の自主制作映画 2024年8月17日 池袋のミニシアター「シネマ・ロサ」での単館上映からスタートし、口コミで評判が広がり、またたくまに日本中を駆け巡って空前の大ヒットとなり、日本アカデミー賞最優秀作品賞にまで登りつめました。本当におめでとうございます。
生真面目で不器用な会津藩士・高坂新左衛門が奮闘する姿は、生きるのが下手な現代人に元気と勇気をくれて、山口馬木也さんの魅力に気付かせてくれた作品でもあります。風見恭一郎との関係にもぐっときます。幕末の侍がみんな現代にやってきたら現代がちょっとだけ浄化するかもしれないですね。
高坂を見守る助監督優子ちゃん、殺陣師関本さん、西経寺住職と節子さんなど魅力的な登場人物たちが今まで見たことのない本格時代劇で魅せてくれます。
クライマックスの殺陣は超必見!
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監督・脚本・撮影・編集:安田淳一
キャスト:山口馬木也、冨家ノリマサ、沙倉ゆうの、峰蘭太郎、紅萬子、福田善晴
製作:2024年 配給:ギャガ、未来映画社 時間:131分
米づくりの大変さ、米農家が抱える諸問題を「侍タイムスリッパー」の安田淳一監督が描く
「ごはん」
※安田淳一監督、古本恭一監督によるトークセッションを予定しています。
2017年に安田監督が描いた本作が、奇しくも令和の米騒動真っ只中の今、米づくりの大変さ、米農家の抱える諸問題をあらためて考えさせてくれます。
長野県で暮らすわたし達の周りでも現実にある農家の後継者問題。主人公ヒカリの悩みに共感し選択した答えに希望を感じました。
手塩にかけて収穫したお米を炊き上げた『ごはん』は格別に美しくおいしいですよね!

2017年に公開された映画『ごはん』は、未来映画社の第2作目として製作されました。
地域社会との関わり、土地の魅力、住む人々とのつながりが生き生きと描き出されています。
監督と製作チームの情熱がスクリーンから溢れてきます。
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監督・脚本・撮影・照明・編集:安田淳一/キャスト:沙倉ゆうの、源八、井上肇
製作:2017年 配給:未来映画社 時間:110分
※上映日時等の詳細は、決定次第お知らせいたします。
他の上映作品につきましても、決まり次第、順次ご案内申し上げます。
