※ご来場予定のゲストはやむを得ない事情により中止、または時間が変更になる場合がございます。ご了承ください。(上映時間順・敬称略)
【ご来場ゲスト】
9/20(土)9:30 映画『九十歳。何がめでたい』
![]() | 前田哲 監督 |
■前田哲監督、ステージトーク出演決定!
このたび映画祭で上映される『九十歳。何がめでたい』(2024年)のステージトークに、前田哲監督の出演が決定しました!
■『九十歳。何がめでたい』では、90歳の作家が世の中への怒りをユーモラスに綴りながら、人生の“めでたさ”を再発見していく姿が描かれています。
前田哲監督は、周防正行監督の『Shall we ダンス?』に助監督として参加して以降、周防監督を敬愛しつつ、自身の視点で人間ドラマを描き続け、『こんな夜更けにバナナかよ』『老後の資金がありません!』『そして、バトンは渡された』『大名倒産』など、社会的テーマをユーモアと人情で包んだ作品を多数手がけられてきました。
その功績が評価され、第46回報知映画賞・監督賞(2021年)を受賞。『そして、バトンは渡された』『老後の資金がありません!』の2作での受賞は、 まさに監督の努力と情熱の結晶。
前田監督作品には、人間の弱さや滑稽さ、理不尽さを肯定的に描く温かい視点があり、観る者に「人間ってたくましい、自分も頑張ろう!」と思わせる力があります。
ステージでは、そんな前田監督の“人間讃歌”の映画づくりについて、たっぷり語っていただける予定です。どうぞお楽しみに!
<監督略歴>
・18歳で撮影所のセット解体のアルバイトからスタート
・助監督歴・・・伊丹十三監督、滝田洋二郎監督、阪本順治監督、松岡錠司監督、崔洋一監督、黒沢清監督、周防正行監督などの作品に参加
・尊敬する人物・・・周防正行監督(『Shall we ダンス?』で助監督を務める)
・監督デビュー・・・1998年『ポッキー坂恋物語・かわいいひと』(相米慎二総監督)
<受賞歴>
2008年 東京国際映画祭 観客賞『ブタがいた教室』
2021年 第46回報知映画賞 監督賞『そして、バトンは渡された』『老後の資金がありません!』
9/20(土)12:15~
第28回オープニングセレモニー、小津安二郎監督作品『お早よう』※俳優 佐田啓二さん 出演作
![]() | 中井貴惠さん |
■主な活動:
・1998年「大人と子供のための読みきかせの会」設立
・2006年より「音語り」シリーズ開始
・小津安二郎監督作品の朗読公演を展開
・2015年より朗読劇『あん』を全国で上演
・2021年 日本経済新聞夕刊コラム「あすへの話題」金曜担当
中井貴惠さんは、俳優・佐田啓二さんのご長女であり、俳優・中井貴一さんのお姉様。小津安二郎監督に可愛がられた佐田さんの娘として、小津作品への深い思いを持ち続けてこられました。
小津安二郎記念・蓼科高原映画祭に長年ご参加いただいており、朗読劇「音語り」を通して小津作品の魅力を語り部として届けてくださっています。この「音語り」を始めるきっかけとなったのが、映画祭の最高顧問を務めてくださっていた故・山内静夫氏は、小津監督の製作パートナーとして名作を支えた方でもあります。
今年は、『お早よう』の上映にあわせてゲスト出演。お父様・佐田啓二さんが出演された作品を通して、小津監督との思い出やご家族のエピソードを語っていただきます。
9/20(土)15:45 映画『長い散歩』
![]() | 奥田瑛二 監督 |
映画監督 奥田瑛二
俳優として数々の名作に出演してきた奥田瑛二さんですが、2001年に映画『少女~an adolescent』で監督デビューして以来、繊細で人間味あふれる作品を世に送り出しています。彼の監督作は、社会の片隅にいる人々の心の叫びや、再生への希望を丁寧に描くことで高く評価されています。
映画『長い散歩』
第28回 モントリオール世界映画祭(2006年)
・グランプリ(最優秀作品賞)/・国際批評家連盟賞/・エキュメニック賞 を受賞
第16回 日本映画批評家大賞(2006年)
・監督賞(奥田瑛二監督)/・審査員特別主演男優賞(緒形拳さん)
この作品は、国内外で高く評価され、監督 奥田瑛二の名を世界に知らしめるきっかけとなりました。特に緒形拳さんの演技は、観る者の心に深く残る名演でした。
今年は、奥田瑛二監督にこの作品の撮影当時の思い出や、「映画づくり」への思いについて語っていただきます。
9/20(土)16:00 映画『明日に向かって演れ!』※無料
![]() |
鷲頭祥伍 監督、プロデューサー、 |
映画『明日に向かって演れ!』
映画監督の本広克行 氏が主宰するオンラインサロン「FOE(Forest of Entertainment)」が企画する、オリジナル長編映画第3弾。
メガホンを取るのは、数々の映画祭で評価を受けてきた鷲頭祥伍 監督。
北海道札幌市出身、1985年生まれ。短編映画『笑顔の魔法』で愛媛国際映画祭優秀賞を受賞し、 『約束のドライブ』ではさぬき映画祭準グランプリを獲得。木村拓哉さんのMVプロデュースやテレビ番組の構成など、ジャンルを横断して活躍するマルチクリエイターとしても知られています。
鷲頭祥伍 監督が、FOEメンバーとともに制作に挑んだ本作は、演劇ワークショップに参加する人々の姿を描いた群像劇。登場人物たちは「出会い」や「自己表現」など、さまざまな目的を持って演劇に関わり、次第にその目的が変化していく様子が描かれています。
上映後には、鷲頭監督・出演の皆さんによるステージトークを開催!!制作の裏側や作品に込めた思いを賑やかに語っていただきます。お楽しみに☆彡
9/20(土)18:15 「アトムの光」(無声映画/活弁付き上映)※映画「ごはん」と二本立て
![]() | 古本恭一 監督 |
映画製作団体「古本ダクト」を主宰し、独自の視点と感性で作品を生み出し続ける気鋭の映画作家。
商業映画の枠にとらわれない自由な表現を追求し、インディーズ映画や無声映画など、発表の機会が限られた作品に光を当てる活動を展開しています。
その取り組みの一環として、毎月池ノ上駅前のBAR GARIGARIにて上映イベント「古本恭一映画劇場」を開催。上映後には観客との交流も行われ、映画を通じたコミュニケーションの場としても注目を集めています。
■代表作と受賞略歴
・監督作品『アンゴウ』(1999)で ぴあフィルムフェスティバル審査員特別賞を受賞
・『アトムの光』(2004)で小津安二郎記念蓼科高原映画祭グランプリ
・『CODE-D魔女たちの消えた家』(2022)で国内海外映画祭32冠
・短編映画『シュナイドマンの憂鬱』(2024)
─小津安二郎記念蓼科高原映画祭にて招待上映
─ベルギー国際映画祭で最優秀監督賞・最優秀男優賞・最優秀国際短編映画賞を受賞
─Santa Dev International Film Festivalでも同様に三冠を達成
─ベスビウス国際映画祭では最優秀俳優賞を獲得
と、国内外で高い評価を受けました。
他19作以上の映画を創り続け、国内外の映画祭で受賞100を超える
また、監督作品に出演するほか俳優としても国際映画で主演を務め、主演男優賞を受賞するなど国内外で活躍している。
■ 最新作情報
古本監督の最新作『映画ラストノート』が、2025年公開予定。その世界観と映像美に、早くも期待が高まっています。
![]() | 活弁士 |
俳優・脚本家・司会者として多彩な才能を発揮する水津亜子さん。
舞台・映像・司会業など幅広い分野で活躍しています。
映画では、古本恭一監督作品『不完全世界』『シュナイドマンの憂鬱』に出演・脚本を担当。
特に主演作『CODE-D魔女たちの消えた家』では、パリ・シネマ・アワード最優秀女優賞をはじめ、国内外で6つの女優賞を受賞するなど、国際的にも高く評価されています。
その他の出演作には、映画『パステロルナ』『ミライ』『背中ヌード』、ドラマ『たった一人の反乱』『アシガール』『伝説の秋田犬ハチ』などがあり、幅広いジャンルで存在感を示しています。
2023年には舞台経験を生かし、活弁士としてもデビュー。
俳優としての経験を生かし、演技や歌を取り入れた独自の活弁パフォーマンスを展開しています。
9/20(土)18:15 映画『ごはん』※映画「アトムの光」と二本立て
9/21(日)12:00 映画『侍タイムスリッパー』
![]() | 安田淳一 監督 |
初の長編作品『拳銃と目玉焼』(2014)では、撮影初日の朝4時にその日の脚本を書き上げるという状況もあり、少人数での手探りの現場が続いたそうです。それでも、昭和のヒーロー像を現代に問い直す意欲作として見事に完成し、ミニシアターでの上映を経て、全国公開へと広がっていきました。
続く『ごはん』(2017)では、自らの米作りの経験をもとに、亡き父と娘の心の交流を描きながら、観る者に食と命の尊さを静かに問いかけました。 米農家の現実を丹念に描き出すことで、今まさに日本が直面している米騒動にも静かに一石を投じる、社会的なメッセージを孕んだ物語となりました。
そして2024年。自ら脚本・撮影・編集のすべてを手がけ、製作費約2,600万円のうち約600万円を助成金、残りは安田監督自身で用意して『侍タイムスリッパー』を製作。
脚本に感銘を受けた東映京都撮影所が全面的に協力したことも話題となり、インディーズ映画としては異例の全国拡大公開を実現し、大ヒットを記録!
そして、監督の情熱と信念によって生み出された自主制作映画『侍タイムスリッパー』は、 日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞するという快挙を成し遂げました。
安田監督の歩みは、映画を志すすべてのクリエイターに、勇気と希望を力強く示しています。
安田淳一監督・・・暮らしの中から映画を紡ぐ、未来映画社の主宰者
京都府在住。農業に従事しながら、自ら立ち上げた「未来映画社」を拠点に、 自主映画の制作・上映活動を長年にわたって続けられています。
『侍タイムスリッパー』
2025年 第48回日本アカデミー賞
- 最優秀作品賞、最優秀編集賞、優秀監督賞、優秀脚本賞、優秀撮影賞、優秀照明賞
第37回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞
- 作品賞、監督賞
ほか、多数の映画賞を受賞
9/21(日)13:00 映画『浮草物語(無声映画/活弁付き上映)』
![]() | 活動弁士 澤登翠さん |
サイレント映画の語り部として、長年にわたり第一線で活躍されている活弁士・澤登翠さん。 その語りは、ただの説明ではなく、登場人物の心情や物語の空気感を繊細にすくい上げ、観客の心にそっと届けてくれます。
小津安二郎監督作品を中心に、国内外の名作サイレント映画を数多く手がけ、“活弁の第一人者”として知られる澤登さん。 その語りには、映画への深い愛情と、時代を超えて作品を生き返らせる情熱が込められています。
観客は、澤登さんの声を通して、スクリーンの中の人物たちと心を通わせ、物語の奥深さに触れることができるのです。まるで映画の中に入り込んだような感覚・・・それが、澤登さんの活弁の魅力です。
![]() | 演奏 カラード・モノトーン・デュオ |
澤登翠さんの語りに寄り添い、サイレント映画に音楽の命を吹き込むのが
「カラード・モノトーン・デュオ」フルートとヴァイオリンによるこのデュオは、映画の情景や感情を音で描き出す、まさに“音の語り部”です。
名前の「カラード・モノトーン」は、“モノクロ映画に色を添える”という意味を込めたもの。
静かな場面ではそっと寄り添い、ドラマチックな場面では力強く盛り上げる・・・その演奏は、まるで映画のもうひとつの主人公のようです。
澤登さんの語りと、デュオの生演奏が響き合うことで、サイレント映画は単なる懐古ではなく、“今この瞬間に生まれる芸術”として立ち上がります。
観客は、語りと音楽の織りなすライブ感に包まれながら、スクリーンの向こうに広がる物語へと深く引き込まれていきます。
9/21(日)15:45 映画『お母さんが一緒』
![]() | 橋口亮輔 監督 |
橋口亮輔監督の最新作『お母さんが一緒』(2024年)で描かれているテーマは家族の“本音”と“絆”
母親を温泉旅行に連れて行く三姉妹が、互いのコンプレックスや不満をぶつけ合いながらも、少しずつ理解し合っていく姿が描かれています。タイトルにある「母親」は映画には登場せず、“母の不在”がかえってその影響力の大きさを浮き彫りにする構成となっています。
『お母さんが一緒』は、舞台劇を原作に、橋口監督が脚色・演出を手がけ、ドラマシリーズから映画へと再編集した意欲作となっています。
前作『恋人たち』(2015年)では、キネマ旬報ベスト・テン 日本映画第1位/毎日映画コンクール 日本映画大賞/ブルーリボン賞 監督賞/高崎映画祭 最優秀監督賞 を受賞・・・など、国内外から高く評価される日本映画界を代表する実力派監督のひとりです。
![]() | 古川琴音 さん |
映画『お母さんが一緒』で三女・清美役を演じた古川琴音さんが、ゲストとしてご来場くださることになりました!
繊細な感情表現と圧倒的な存在感で観客を魅了する古川さんは、映画・ドラマ・配信・アニメ・ナレーション・舞台・CM・MVなど、あらゆるジャンルで輝きを放つ若手実力派俳優!!
月9ドラマ『海のはじまり』では、目黒蓮さん演じる月岡夏の大学時代の恋人・南雲水季役で話題に。
NHK大河ドラマ『どうする家康』では、武田家の間者・巫女の千代役でミステリアスな魅力を発揮。
映画『リボルバー・リリー』では、クールで戦闘力抜群の琴子役としてアクションでも存在感を示しました。
どの作品でも、観る者の心に深く刻まれる演技力とオーラ。
今後の活躍にもますます期待が高まる、注目の俳優さんです。
<受賞>
2025 第32回読売演劇大賞 優秀女優賞
(「タッチング・ザ・ヴォイド~虚空に触れて~」)
2024 【ノミネート】第49回報知映画賞 助演女優賞
(「言えない秘密」「Cloud クラウド」)
第73回神奈川文化賞未来賞
第24回ニッポン・コネクション日本映画祭ニッポン・ライジングスター賞
2022 第19回シネマ夢倶楽部 推薦委員特別賞(「偶然と想像」)
【ノミネート】第47回報知映画賞 助演女優賞
(「今夜、世界からこの恋が消えても」)
【ノミネート】第35回日刊スポーツ映画大賞 新人賞(「偶然と想像」)
(「メタモルフォーゼの縁側」「今夜、世界からこの恋が消えても」など)
2021 エル シネマアワード2021 エル ガール ライジングスター賞
2019 第20回TAMA NEW WAVE コンペティション ベスト女優賞(「春」)
渋谷TANPEN映画祭CLIMAXat佐世保 主演女優賞(「春」)
9/21(日)18:45 映画『ファーストキス 1ST KISS』
![]() | 山田兼司プロデューサー |
Tyken Inc. CEO/プロデューサー
ドラマ『BORDER』シリーズや『dele』などの企画・プロデュースを手がけ、東京ドラマアワード優秀賞を2度、ギャラクシー賞を3度受賞。『dele』ではフランス・カンヌにてグランプリを獲得し、国際的にも高い評価を得ました。
映画『怪物』では、カンヌ国際映画祭にて脚本賞とクィアパルム賞の二冠を達成。『ゴジラ-1.0』では、北米における邦画の興行収入で歴代1位を記録し、邦画として初めてアカデミー賞視覚効果賞を受賞する快挙を成し遂げました。
同年、『怪物』『ゴジラ-1.0』の両作品により、個人でエランドール賞と藤本賞を受賞。さらに、グラミー賞受賞アーティストのアンダーソン・パーク氏らとともに、「アジア・ゲームチェンジャー・アワード 2023」を北米で受賞されました。
2024年、PGA(Producers Guild of America)の正式会員に選出。2025年に独立し、Tyken Inc.を設立。
最新の企画・プロデュース作品『ファーストキス 1ST KISS』は、興行収入28.5億円を超える大ヒットを記録。
卓越した企画力と実行力で数々の話題作を世に送り出す、まさにヒットメーカーとして時代を牽引しています。


